2022年6月17日
今回は「かりかり桃子」の話をしようと思います。
高知県香美市にはいくつかの推しの農産物があります。
その中の一つに「かりかり桃子」という桃があるのです。
「かりかり桃子」って何?
私も香美市に来た時には、ナンジャラホイ?と思いました。
正直言って5年住んでますけど、まだ一回も食ってないんです。
しかも去年、初めて直販店で「かりかり桃子」の販売を目の当たりにしました。
人人人。。。
人が凄いです。
特殊な桃なので、市場に出回るのは、ほぼ1週間ほどです。
JAを通過して適した糖度の物だけが、この「かりかり桃子」と名乗って良いのだそうです。
ですので、中には同じやん。。。。
なのですが、JAを経由せず農家さんが直接持ってきた桃もあり、品質として糖度などの検査を通過していないので、「かりかり桃子」ではなく、単なる硬い桃として並びます。
でも一緒なので、こちらも飛ぶように売れていきます。
じゃあ、そもそもこの「かりかり桃子」とはなんぞいや?
っちゅう話なのですが、その名の通りかりかりした桃なのです。
別に機嫌が悪くてかりかりしているのではなく、なんて言うんでしょうか食ったこともない私が言うのもアレなんですが、聞くところによると梨のようなリンゴのようなそんな硬さだそうです。
でもだからと言って酸っぱくはなく、きちんと甘いそーです。
食ってないから、説得力に欠ける。。。
中には糖度13%の物もあったりします。
とても不思議な桃ですね。
しかも、この桃は育てるのがかなり難しいのと、生産者の高齢化もあって年々その出荷量が減りつつあります。
以前は事前に予約も受けていたようですが、現在は予約は受けずお越しいただいた方に順番にお売りするという形を取っています。
この「かりかり桃子」なのですが、最初は「かりかり桃」で商標登録しようとしたそうなのですが、既にその名前は使われており「かりかり桃」に「子」を付けた「かりかり桃子」となりました。
結果的に良かったのではないかと個人的には思っています。
今は何軒くらいの農家さんが生産されているのか把握していませんが、数年前で10数件だったらしいです。
これほど少ないので、高知県下でもそんなに知られてはいないようです。
あくまでもようですです。
地元民じゃないのですみません。。。
あくまでもイメージです!
さて、じゃあこの桃っていつぐらいから作られているんだろう?
という疑問が湧いてきました。
今は便利ですね、インターネットというものがありますので、図書館などに足を運ぶ必要はございません。
どうやら30数年前から作られているみたいです。
ほぉ〜割と最近なのですな。
もっと昔から作っていると思っていました。
でも不思議な桃ですね。
桃はその昔、中国から仏教とともに日本へ渡ってきました。
仏教では皆さんよくご存知の楽園、桃源郷。
桃がたくさんなっていて、食べると不老不死になると言われ、孫悟空が悪さをして全部食べちゃったアレですね。
後は如意宝珠とも呼ばれ、どんな願いでも叶えてくれるとされる桃もあります。
そんな桃も数千年の時を経て今や「かりかり桃子」ちゃんです。
香美市の長寿の秘訣はこの桃にあるのか?
知りません。。。。
それからとても余計な情報ですが、こんな硬い桃を食べているのは高知県の香美市だけなんだろうか?
そんな疑問が湧きました。
そして、またインターネットで調べました。
あるやん。。。。
日本の桃のベスト3の産地域のうちの長野県と山梨県では、地元の人がやはり硬い桃を食べているようです。
出荷する桃はご存知のあのやわやわの桃なのですが、地元の人に好まれるのは硬い桃だそうで、その品種は川中島白桃というのだそうです。
どーでも良いけど、川中島と言えば合戦のイメージ。。。
白桃の一種らしいです。
なんか親近感が湧きます。
合戦がじゃないですよ、同じように硬い桃を食べているというところが。
あっちの桃とこっちの桃子ちゃんと食べ比べしてみたいものです。
というわけで本日は香美市で作られている希少品種の「かりかり桃子」について書かせてもらいました。
本日もありがとうございました。
スタッフ 大阪出身の人
ほな!
Comments